閉学のことば
芦屋学園短期大学は、1960年に芦屋女子短期大学として家政科(後の家政学科)をもって開学し、その後、英文科(後の英文学科)、幼児教育科(後の幼児教育学科)を開設し、3学科体制で進んでまいりました。平成の時代に入り、家政学科は生活創造学科へ、英文学科を廃止して文化福祉学科を開設するなどの改変を経て、2011年に男女共学化し、芦屋学園短期大学として幼児教育学科のみの単科短期大学として再出発いたしました。しかしながら、昨今の社会の多様化における短期大学の状況を鑑み、2017年9月に幼児教育学科の学生募集停止の決定がなされ、この度2020年3月31日をもって閉学の運びとなりました。
学生募集停止をお知らせ後は、多くの卒業生が校舎を訪ねてくださり、先生方との旧交を温め、在学時代の思い出を語らってくださいました。皆様の母校愛に改めて感じ入った次第です。また、最後の学年となった59期生は、後輩もおらず、少人数であるという環境の中、授業はもちろん教育実習、保育実習を全力でやりきり、スポーツ大会、学園祭、クリスマス会といった各種行事も大成功させました。そのような中、過日(2020年3月14日)、最後の学位記授与式並びに閉学式を挙行致しました。59期生の顔は生き生きとしており、芦屋学園短期大学最後の卒業生としての誇りを胸に旅立っていきました。彼ら32名を含め、開学からの卒業生は12,394名にのぼります。このように社会へ多数の貢献者を世に送り出すことができましたのも、関係の皆様のご支援があってのことと感謝申し上げます。
2019年度より、芦屋大学臨床教育学部児童教育学科に「保育士養成課程」を設置いたしました。これにより、芦屋学園短期大学がこれまで担ってきた社会的役割は、芦屋大学に引き継がれます。つまり、閉学による「幕切れ」ではなく、形を変えこれからも残り、続いていくことになります。
卒業生の皆様、保護者の皆様、同窓会の皆様、地域の皆様、本学学生の実習・就職でお世話になりました関係各所の皆様、教職員の皆様、本学にご関係いただいたすべての方々に感謝申し上げます。本当に有難うございました。
2020年3月31日
芦屋学園短期大学
学長 比嘉 悟
建学の精神 「人それぞれに天職に生きる」
芦屋学園短期大学は昭和35年(1960)4月、芦屋女子短期大学として家政科を以て開学し、創立および発展に功績を残した福山重一博士の教育理念「人それぞれに天職に生きる」を建学の精神としました。
この建学の精神には、「人はそれぞれ生まれながらにして固有の特性や能力を持っているが、これを見つけ家庭・学校・地域社会という生育環境の中で磨き培っていくことに教育の根幹があり、その際、自分の特性や興味・希望を理解し、併せて希望の活躍フィールドについての情報を得て、一層目的と動機づけを高めると共に、そのための知識やスキルを修得していくことが天職に生きるための最善の方途である。以上により自らには生きがいを、そして社会には貢献をもたらせることにつながる。」との意味が込められています。
学章 コミュニケーションマーク カレッジ・ソング
学章

学章のACは、物事のはじまり、基本をあらわす「ABC」である。基本に忠実に、そしてしっかりと身につけることにより勉学と学問の基礎を築くことができる。何事かをなさんとするとき、最初の「ABC」をおろそかにしてはいけない。
コミュニケーションマーク

建学の精神のもと、「人間力を伸ばす」ことをテーマにデザインワークを実施。未来を切り開く人を「A」でイメージし、互いに敬愛する心を球体で表現しました。シンプルかつ力強く、知性と教養を感じさせるデザインとなっています。
カレッジ・ソング
沿革
1959年 | 4月 | 芦屋女子短期大学学舎1号館設置 |
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1960年 | 2月 | 芦屋女子短期大学学舎2・3号館竣工 |
4月 | 芦屋女子短期大学家政科開学・入学式挙行 | |
1961年 | 10月 | 山田耕筰先生を迎え、学歌「カレッジソング」発表 |
11月 | 芦屋女子短期大学開学式挙行 | |
1962年 | 3月 | 芦屋女子短期大学専攻科増設 |
1963年 | 7月 | 「研究紀要 創刊号」発刊 |
1967年 | 10月 | 図書館を4号館に移転設置 |
1968年 | 4月 | 英文科、幼児教育科開設 |
1969年 | 4月 | 家政科、英文科、幼児教育科を家政学科、英文学科、幼児教育学科に変更 |
1971年 | 3月 | ハワイ大学との学術文化交流開始 |
1978年 | 11月 | 第1回職業指導学国際会議開催 |
1980年 | 2月 | 福山記念館竣工 |
1981年 | 3月 | 総合運動場開き挙行 |
1984年 | 5月 | 学生ホール増設 |
11月 | 福山記念館新館竣工 | |
1986年 | 11月 | 芦屋学園創立50周年記念式典挙行 |
1989年 | 12月 | 芦屋女子短期大学開学30周年記念式典挙行 |
1999年 | 3月 | 多目的ホール竣工祭挙行 |
2005年 | 4月 | 文化福祉学科、家政学科調理師コース開設 |
2007年 | 4月 | 家政学科を生活創造学科に名称変更 |
2011年 | 4月 | 芦屋女子短期大学を芦屋学園短期大学へ名称変更 |
文化福祉学科の閉鎖 | ||
2014年 | 3月 | 生活創造学科の廃止 |
2020年 | 3月 | 芦屋学園短期大学閉学式挙行 閉学 |
証明書の発行について
2020年(令和2年)3月をもちまして、芦屋学園短期大学(旧芦屋女子短期大学)は閉学致しました。
つきましては、芦屋学園短期大学(旧芦屋女子短期大学)卒業者への各種証明書は芦屋大学が発行事務を引き継ぐこととし、以下の文言を付記して発行を行います。
和文証明書
附記
芦屋学園短期大学(旧芦屋女子短期大学)は、2020年(令和2年)3月をもって閉学し、
同校の事務は芦屋大学が引き継ぎました。
英文証明書
Supplementary Note:
Ashiya College was officially discontinued at the end of March,2020.
All communication related to the College should be directed to Ashiya University.
<申込方法>
以下の要領にて芦屋大学の教務課 証明書係までお申込下さい。
<ご注意>
- 証明書は余裕をもってお申込下さい。(受付完了から約3日のお時間を頂きます。)
- 学力に関する証明書、単位修得証明書など、教員免許関係や本学の様式にない証明書(提出先指定書式など)は、1週間程度のお時間を頂きます。
- 外国文の証明書は約2週間ほどお時間を頂きます。
- 証明書代金及び送料はお受け取りの際に頂きます。
- 年度末の証明書発行につきましては多少のお時間を頂きます。詳しくはお問い合わせください。
- お電話でお申込みは、受け付けておりません。
<郵送・FAXでお申込みの場合>
- 次の項目を記入した用紙を同封もしくは送信して下さい。
- 郵送・FAX・メールでのお申込みの場合は、ご本人様の確認をさせて頂きますので必ず、氏名、住所、生年月日の記載のある身分証明書を添付してください。
- 学科
- 卒業回数(卒業年月)
- 申込者氏名(旧姓)(ふりがな)
※外国文証明書申込はローマ字も記入して下さい - 生年月日 年齢
- 郵便番号 住所
※外国文証明書申込はローマ字も記入して下さい
※証明書の送付先が異なる場合は必ず送付先住所も記入してください - 電話番号
- 申請理由(詳しく記入して下さい)
- 提出先(正式名称で記入して下さい)
※外国文証明書申込はローマ字も記入して下さい - 必要証明書(「学力に関する証明書」の申請には「免許種類(教科)」を記入)
- 部数
- 連絡先(会社もしくは携帯電話等)
- 外国文証明書の場合、国籍もローマ字で記入して下さい
- 請求された証明書のお受け取り方法(郵送または来学)を記入して下さい
<メールでお申込みの場合>
- 上記の項目を参考に必要事項を入力して頂き、芦屋大学:shoumeisyo@ashiya-u.ac.jp宛、に送信して下さい。その際、件名(subject)には『証明書交付依頼』と入力して頂きますようお願いします。
<送付先・連絡先>
芦屋大学
所在地 〒659-8511 芦屋市六麓荘町13-22 芦屋大学 教務課 証明書係
電話番号 0797-23-0662
FAX番号 0797-38-6721
<証明書のお受け取りについて>
- 郵便でのお受け取りの場合
代金引換郵便(速達あり)での郵送となります。
海外への発送は郵便局のEMSでの郵送となります。
各郵便料金は個人負担となりますのでご了承下さい。 - 芦屋大学に来学されてのお受け取りの場合
学部事務室へお越し下さい。
必ずご本人の確認が証明できるものをご持参下さい。(免許証・保険証など)
<証明書の種類と代金>
種類 | 日本文証明 | 外国文証明 |
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卒業証明書 | 1部 100円 | 1部 500円 |
成績証明書 | 1部 100円 | 1部 500円 |
※その他の証明書については学部事務室までお問い合わせ下さい。
閉学式の様子
あいにくの雨模様ではありましたが、第59回学位記授与式並びに閉学式を執り行いました。
この度の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、謝恩会が中止になったことは残念ですが、卒業生の瞳はキラキラと輝いており、この騒動を吹き飛ばすようでした。
この校舎に学生たちが集うのもこの日が最後。
卒業生たちは、友人や先生方との最後の時間を過ごし、旅立っていきました。
卒業生の皆さんのこれからの活躍を祈っています!
2020年3月14日
芦屋学園短期大学 教職員一同